花はす公園のハス

福井県南条町は花ハスの生産が日本一、まさに花ハスの郷である。
平成5年に開園した花はす公園は全国でもトップクラスの花ハスだけの公園なのだ。

北陸自動車道の「今庄IC」から約10分「はすまつり」の大きな看板やノボリが目に入り
すぐにここだと分かった。
昔からこの辺りはソバの産地としても知られ、今庄ソバとして有名な所である。
JRが国鉄と云っていたその昔は今庄駅の立ち食いソバは超有名だったとか・・・。

花ハス公園の駐車場に車を停めるともうその横からは蓮田が広がっている。
ハスの上に乗っかるように白や薄赤色のはハスの花が咲いている。
到着時間が午後2時過ぎだったので残念ながら花は殆んど閉じていた。
ハスは朝早く花を開いてお日様が上にくる頃には閉じるという性質があるのだ。
それでも場所により所々に開いている花があり充分に鑑賞できた。

花はす公園は道路を挟んで北側にハス田エリア、南側に公園エリアとなっており、
それぞれが趣の違う雰囲気となっている。

ハス田は道路に沿って200〜300m、幅100m位の広い田が一面ハスで埋め尽くされ壮観な景色である。
ここには10種あまりのハスが区画整理され植えられている。種類によってはまだそこそこに開いている花もあり
午後からの鑑賞でも十分に楽しむ事が出来た。

公園エリアは一段高くなっており、蓮池や蓮見橋（八橋）、東屋、連見台、噴水などが設けられている。
蓮池を中心としたこのエリアは周囲の山々を背景に見事なまでの庭園風景を奏でている。

自然な雰囲気に咲いているハス、丸い水鉢に植えられたハス、群れて咲くハス、
噴水の飛沫を浴びて咲くハス。約130種類のハスが美しさを競っているのだ。

何とも優雅で心の落ち着く花ハス公園である。
この風景に浸ると心が清らかになり幸せ感が心に充満してくるようだ。
ハスの群生地は全国に多いだろうがここまで雰囲気が良く
美しいハス公園はおそらく日本で一番ではないだろうか？

今度は是非とも早朝に訪れたい。
そして素晴らしい満開のハス園の景色を見たいものだ。