飛鳥・橘寺の芙蓉

橘寺は聖徳太子がこの近くで生まれそしてこの寺も建立したという。
由緒ある寺が多い飛鳥の中でも特に人気の高い寺である。
なだらかな坂道の参道を進む。
周辺にはこの時期彼岸花が咲いていた。多くのカメラマンが彼岸花を撮っている。

料金を払って境内に入った。
有料となると境内に入る人は少ないようだ。
しかし芙蓉の花を観るためには境内に入らなければならない。

境内に入るとすぐに白や薄いピンクの芙蓉が出迎えてくれる。
じっと芙蓉の花を見つめると意志が通じるかのように風に揺れて顔の近くまで近づいてくる。
何とも可愛い花である。そしてさわやかな花である。
芙蓉の花は1日花なので1〜2日で閉じてしまうのは少しもったいないような気がする。

橘寺境内の各所に芙蓉は植えられ各伽藍をよく引き立てている。
芙蓉は約15年前から植えられ現在では150本ほどになっているそうだ。
寺の歴史は古いが芙蓉の花の歴史は新しい。
決して広くない橘寺の境内にこれほどのボリュームで芙蓉が観られると云うのは一寸した感激である。
やはり名所と言うからには最低でも100本以上は欲しいものだ。
全国的に観ても100本以上の名所は少ない。

右手に池がありその奥の方に集中的に芙蓉が植えられている。
これだけの芙蓉があるのならもう少し配置を考えて植えてもらえば
間違いなく日本一の芙蓉寺となるだろう。

おすすめ度
(2.7)
芙蓉の花は一度に多くの花が咲くという事が無い。なので美しい花だが人気が無い。
出来れば一輪一輪ゆっくりと一度観て欲しいものです。

橘寺の芙蓉の景色です

橘寺の芙蓉の花です