石光寺のぼたん

石光寺は奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町に跨がる標高517mの二上山の東側のふもとに位置する。
近くにはやはり牡丹で有名な当麻寺あり合わせて訪れる人が多い
門をくぐと品のよい松と紅白の牡丹の花が出迎えてくれ、
寺というよりは田舎の豪邸に入ったような雰囲気である。
左の方に進むと左右にサツキなどの手入れの行き届いた植え込みがあり
植え込みの向こう側に牡丹が植えられている。
灯篭や石塔が配置され牡丹が適度な間隔で咲いており、落ち着いた庭である。
建物を回りこむように奥へ進むと意外と懐が深い。
寺としてはそう広くはないが建物の周りを庭にして
建物と牡丹との調和をうまくとっており、なかなかにくい演出だ。
お寺の境内というよりは牡丹庭園といったほうがあっている。
建物に寄り添うように咲く牡丹、灯篭と張り合うように咲く牡丹、
あなぐらのような所に咲く牡丹、小さな丘のような所に威張って咲く牡丹、
長い屋根と競うかのように連なって咲く牡丹。
色々なシチュエーションをじっくり見るのも楽しいものである。

おすすめ度
(3.3)
牡丹庭園ともいうべき牡丹の花咲く境内は必見である。
近くに有名な当麻寺があるのであわせて見たい。
石光寺を先に見てから当麻寺へ行かれるのがお勧めです。
(最下段の説明を読んでください。)

石光寺の牡丹庭園をご覧ください

石光寺のいろいろな牡丹です

奈良県には長谷寺と当麻寺が牡丹名所の双璧である。関西圏でもトップクラスと言ってよいでよう。
石光寺は当麻寺のすぐ近くにあり、その距離は直線で800mほど。
そのためか、当麻寺の二番煎じを飲まされている感がしないでもない。
石光寺と当麻寺では同じ牡丹でも全く趣が違っており、どちらも見たいところだ。
私は石光寺の方へ先に足を運んで欲しいと思っています。
当麻寺は見る所が何箇所かに分かれてそれぞれに料金が必要で時間もそれなりにかかります。
hh ゆっくり楽しみながら回ると当麻寺だけで終わってしまい、石光寺は見ずに帰ってしまいます。
私自身も過去に2度当麻寺へ来たことがあるのですが、当麻寺だけで石光寺へは寄らずに帰ってしまいました。
今回初めて石光寺を訪れたわけですが、この 牡丹庭園を見ずに帰ったのは実に惜しいことをした、と、今になって思っています。
尚、石光寺は寒牡丹でも有名なところであり、機会があれば是非一度、寒牡丹の観賞に訪れたいと思っています。