夏草花園のルピナス園

人々に愛されてきた花園が又姿を消しました。
三重県志摩市の夏草花園です。
ご夫妻で丹精込めて約20年間育んでこられた美しい花々が見られなくなるのは大変悲しい事です。
どうしても個人で営まれている花園の場合は限界がありますね。
長い間本当にありがとうございました。

＜このページの訪問記は当分削除せずにおきます＞
個人の方が平成12年から栽培され、今では県内外から多くの鑑賞客が訪れている。
のどかな里に広がる約2万株のルピナスの咲き誇る様子は何ともカラフルで美しい。
赤、紫、青、黄色、白・・・様々な色合いのルピナスが、帯のように空に向かって
立ち上がっている。
この景色は何と表現して良いのだろうか？
我を忘れて小私たちも暫し直立不動だ。
ルピナスならではの不思議な美の世界である。

かなり広い畑に一面咲き誇るルピナスを見ながら通路を歩く、
そして奥の方に少し赤みがかかった畑が見える。

近づくと赤いポピーの色である。
ポピーとルピナスの共演でである。
何とも憎い演出ではないか。

ルピナス単独でも充分楽しめる広さと美しさであるというのに
おまけですと云わんばかりのサービスぶりだ。

両方のルピナス園を比較して楽しむのもなかなか素晴らしい。
正直な処ルピナスだけの方が味わい深くて私は好きだが、
ポピーとの混載は美しさとカラフルさでは更に上を行っているのだから
このほうが良いというひとも多いのではないのだろうか？

無料なのは嬉しい事なのだが、これだけのルピナス園を維持するのは
とても大変なことだろう。支援金の中に少しだが入れさせてもらった。
都会の近くだと当たり前のように入園料や拝観料という名目で高い料金を取る。

金儲け主義が露骨すぎて醜く感じることもある。
金儲けを度外視してコツコツと愛した花を作り続けて行くそんな花園こそ
心の底から応援したい。
ともあれ私には素晴らしい花園の中で幸せなひと時を過ごさせてもらった。
ありがとうございます。これからも頑張って少しでも長く続けてください。