興行寺のイチョウ

福井県の永平寺町にある興行寺はイチョウ(銀杏)の名所として地元では知られている。

樹齢400年とも云われるその大きさは半端ではない。
是非とも見たいと車を走らせた。
福井北インターからは車で20分ほど、
民家に挟まれたやや狭い道を入った所にある由緒ある古刹である。

境内に車を乗り入れ上を見上げた。
まるで大きな龍が境内から天に昇るかのような感じである。
空はイチョウの葉で黄色く染まり、黄色い噴煙のように辺りを包む様は迫力がある。

イチョウの木は3本だけだ。それなのに凄い見ごたえがある。
この日はイチョウの落葉は無かった。まだ散るには少し早いのだろう。
イチョウは散ってその輝きを増すのだが・・・。

たった3本のイチョウだが強いパワーを感じる。
これはなんなのだろうか?
多くの先人たちがこのイチョウを見上げ祈りを捧げたのかもしれない。
イチョウもまた多くの時代を見つめながら成長しパワーを溜めて行ったのだろう。

興行寺は永平寺の近くにあるが曹洞宗ではなく浄土真宗のお寺である。
興行寺は応永13年(1406年)室町時代に建立された。
永平寺は鎌倉時代(1244年)の建立となっているから160年ほどしか違わない。
何かしら永平寺に対しての負けじ魂も感じられる。

この立派なイチョウだけはこれからも多くの歴史を見ながら後世に生き残ってほしいものだ。
そんな思いをしながらこの地を後にした。

(カメラの設定ミスで画像が悪く申し訳ありません。)
おすすめ度
(2.3)
イチョウだけでモミジなどの紅葉は殆んど有りません。
黄色だけというのもまた愛嬌。違う味わいがあります。
黄色い落葉が降り積もる時、天と地が黄色一色となり見ごたえがいっそう増すでしょう。

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