西山公園の紅葉

西山公園は春のツツジ、秋のモミジで有名な公園である。
モミジ類は1600本、毎年紅葉祭りには県内外から多くの人が訪れる。
年間の観光客数では東尋坊に次ぐ福井県第2位の数を誇るとか？

階段を上がり坂道を登るも目を見張るような紅葉は見当たらない。
訪れたのは11月13日、まだ時期が早いのだろうモミジはあるが葉はまだ青い。

カメラを持って降りてくる人に尋ねた。
「紅葉はどうでしたか？」
「まだまだ・・・あんまりきれいやないよ。」

でも行くだけ行ってみよう。えっちらおっちら山道を登った。
一部色づいてそこそこの紅葉が見られる所もあるが、全体としては本当にまだまだであった。
展望台までやってきた。予想通り景色はバツグンに良い。
それでも展望台付近は少し色づいていたのにはほっとした。

下りは広く舗装された道を下った。頭の上には緑色のモミジが続く。
道の傍らには小さな地蔵さんが並んでいる。
ここはメガネの町鯖江だ。メガネをかけた地蔵さんは？・・ないない。
昔にこだわる事なく話題性として現代なりのメガネ地蔵を作って並べても・・・？

山を降りて来て道路を挟んだ向かい側の小さな山を見た。
なんと色鮮やかになっているではないか？

この小山は嚮陽庭園となっていて西山公園の一部でもある。
白い陸橋を渡ると頭上に色づいたモミジが続く。
夕闇が迫ってきた。先にこちらを見るべきだったと後悔してもあとのまつりだ。

上に行くほどに美しい紅葉が続く。
頂上には池があり池の上に東屋らしき休憩所が建てられている。
真っ赤なモミジが池に垂れかかり、池には大きな色鯉が悠然と泳いでいる。

最後の最後に美しい紅葉の公園を見せてもらった。