武庫川髭の渡しコスモス園

武庫川の河川敷公園にコスモスが500万本咲き乱れる。

この付近は江戸時代に渡し場がありその近くに髭をはやした老人の営む茶屋があったという。
そこから人はいつしか「髭の渡し」と云うようになったらしい。
今、このコスモス園を「武庫川髭の渡しコスモス園」と名づけているようである。

遠くに六甲の山並みを望み武庫川が静かに流れ、その側でコスモスが咲き乱れる景色は何とも心安らぐ景色であろうか。
透き通った秋晴れの下、コスモスを楽しむ家族連れが多い。
親子でお弁当を広げコスモスを楽しむ風景はここだけの特別な雰囲気である。
まさしくこれが秋桜と書くゆえんとなるかも知れない。

実は数年前にここへ立ち寄った事があったがその時は時期が早くまだコスモスは咲いてはいなかった。
やはり500万本(看板では550万本)という数字、気にならないわけがない。
やっとこの日、咽に刺さった小骨が取れたような気がした。

ここのコスモスは少し時期をずらせて遅めのコスモスとなっているのも特徴だ。
他のコスモス園の多くは人の背丈以上にまで成長させている所が多いが、
武庫川では種まき時期を少し遅くして背を伸ばさずに少し大きめの花を咲かせているのだ。
その為か景色が大変落ち着くし上品でもある。
阪神間の上品なイメージを大切にしているのか?それとも河川敷と云う場所を考慮しているのか。
はたまた、他の名所とは一線を隔した企画なのだろうか?
それにコスモスは成長期に夏枯れを起しやすい。酷暑を乗り切る時の管理が大変だ。
時期を少しずらすのも一つの正解かも知れない。

ともあれ美しい見事なコスモス園を見せてもらった。


おすすめ度
(3.5)
規模的に特大とまでは言えないが、背丈を成長させてないので本数的にはあるのかも?
それでも見ごたえは充分、六甲などの山々を背景にした雰囲気も素晴らしい。
他のコスモス名所を見逃した人にとっては丁度良い頃に咲くのも嬉しい。   

武庫川髭の渡しコスモス園のコスモスをどうぞ


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