淡路島・水仙の丘

淡路島は花の島である。かっては花の博覧会も開かれた所である。
花の名所が数多い淡路島にあっても印象深いのが水仙の丘である。

一面が黄色で覆われる。
黄色いラッパ水仙だ。
さほど広くはないが黄色いるつぼにはまり込んだようである。

園内は半円形状のスタジアムのようにも見える。
下のほうから見上げると周りすべてが黄色で埋め尽くされる。

まさにそこは最高のステージである。
自分が主人公なら黄色い水仙は観客である。
まるで少年少女のような輝く無数の瞳で出迎えてくれる。
そして思いっきり拍手で迎えられているのだ。
「いらっしゃい、よく来てくれました。ずーっと待っていたんだよ。」
黄色い声で一斉にコールしてくれている。
「ありがとう、私もみんなに合えて嬉しいよ」

明るく、優しく、情熱的な水仙の丘の水仙たち、
これからも毎年、毎年、元気に咲いてくれよ。
そして多くの悩める人たちをこれからも癒してやってくれ。