滝の千年ツバキ

滝の千年ツバキ公園を見に行った。

ここのツバキは推定樹齢が1,200年、日本最古の大ツバキだろうという。
1,000年前と言えば平安時代である。
不思議な気持ちだ。平安時代の人々のメッセージを是非受け取りたいものである。

天橋立からは約15kmだ、駐車場に車を停め歩くこと約10分。
やや鬱蒼とした林の中のなだらかな道をゆっくりと歩く。
やがて右手に大きなツバキの木がでんと構えているのが見えてきた。

流石に大きいというか風格がある。
木は根元の所で4本に分かれているが一本の木である。

写真で見るほどの花数ではないが数多くの花を付けている。
木は巨大になっても花の大きさは大きくはならない。
そのため木ばかりが目立って花はほとんど目立たない。

時期的にも少し遅いというのもある。
もう少し早く訪れていたらまさに「百花繚乱」という凄いツバキが見られただろう。

それでも何かしら凄いパワーを感じる。
1,200年風雪に耐えてきた貫禄だろう。
近くに千年ツバキの子孫というツバキの木が数々植えられ花を咲かせている。
美しいというよりは可愛いくほっとするような花だ。

駐車場の近くも何種類かの美しいツバキが咲いている。
千年ツバキを見た後、公園入口付近に建てられている加悦椿文化資料館へ立ち寄った。
加悦椿文化資料館の横に日本ツバキ園がある。

日本ツバキ園は日本各地の代表的なツバキが植えられている。
どのツバキも特徴があり、それぞれの美しさを競っている。
しかし千年ツバキ見た後だけにやや印象が薄い。

千年ツバキは地味だが貫禄が全く違う。次元が違うのだ。
まさにパワーのある神がかり的なツバキなのだ。