賀名生梅林の梅

賀名生梅林、賀名生と書いて「あのう」と読む。
奈良には読みにくい地名が多い。
賀名生梅林は和歌山県に近い五條市にある。
国道24号線の本陣交差点を南へ入り168号線を走ること約10分余りの所にある。
月ヶ瀬梅渓、広橋梅林と並ぶ奈良三大梅林の一つである。

賀名生梅林は2万本を誇るビッグ梅林である。
一周約5.5km,散策するにはあまりにも広大な梅林だ。
中は一方通行になっているが、道幅が狭いので恐る恐る車を進めた。
本来ならば徒歩で回るほう圧倒的に楽しめるのだろうが・・・。
訪れたこの日は3月も下旬、梅の花も終盤、
空ももどんより、今にも雨が降りそうだ。
夕刻でもあったため観梅客はほとんど見かけなかったのでスムーズに回る事が出来た。
土日や天候の良い日は混雑して大変だろうと想像する。

進むにつれモヤに包まれるような雰囲気だ。空や夕方のせいだけではない。
梅の花が目の前一面を覆い尽くしているからだ。
見晴しの良い所へ出るとまるで雲海を見渡しているようである。
山の斜面一帯に梅の花が広がり、家々は埋もれているように点在している。
というか、雲海の上に家々が乗っかっているように見える。
賀名生梅林の特筆すべきはその広大さである。
行けども行けども尽きることなく梅の花が咲いている。
道の左右はとにかく梅、梅、梅である。
口の千本、一目万本、見返り千本、東雲千本、奥の千本、西の千本などと
吉野山の桜のように場所によって命名されている。
次から次へと広大な梅の景色がさざ波のように押し寄せてくるようだ。
もう何も言えない?言葉にする余裕さえない・・・??
そして時間も無い。・・・夕暮れが迫ってきた。
また来たい。出来れば弁当持参で一日かけてゆっくり歩きたいものだ。
おすすめ度
(4.5)
関西トップクラスの梅の里といってよいでしょう。
里山すべてが梅に包まれる圧巻の景色を是非観て欲しいものです。

梅の里、賀名生梅林の景色をどうぞ

賀名生梅林を車の中から撮りました


賀名生梅林の略図

梅の里山へと

ゆっくり車を進める

カーブが多く細い道が続く

見事なまでに

道の両側は梅に被われ

殆んど切れ間なく

梅の花が咲いている


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