円満院のアジサイ

円満院は夜久野のあじさい寺として地元で親しまれている。
福知山市の北西部に位置し周囲は山で囲まれた静かな山の中腹にある。
この日は雨上がりでまだ雲が厚く垂れ込めていた。
ややもすると一雨来るかもしれない。
アジサイはこんな時が最も美しいのだ。
円満院の参道の両側はアジサイが溢れんばかりに乱れ咲いている。
どれもがつやつやしていて輝くように美しい。
青、紫系統の色を中心に白やピンクも・・・
中には真っ赤に染まった額アジサイも咲いていた。
これは珍しい。殆んど見た記憶がない。
帰宅してからネットで調べたところによると、
山アジサイの一種で最初は白いアジサイなのだ。
日が経つと少しづつ色がつく。ピンク色がだんだん濃くなり、
やがては紅色に染まるという。その名も「紅」というのだそうだ。
目新しい花を見つけるとチョッピリ得をしたような気分がする。
お寺にアジサイが植えられているのは日本では当たり前の光景なのだが
それが私たちの気持ちを落ち着かせるのだろうか?
いずれにしてもアジサイにとっては最高の舞台である。
円満院のような歴史を感じる古い寺はなお一層その印象が強い。
特に気を引き寄せられたのは境内の下の方にある仁王門である。
少し朽ちかかってきている仁王様を愛しく感じるのは・・・?
少年の頃、近くのお寺でよく遊んだ。
側にはいつも仁王様が見守っていてくれたものだ。
仁王様は日本の文化であり、宝ものだ。
私はそう思う。
アジサイたちよ、せめてこの季節だけは仁王様を飾って、舞台に上げてやってくれ。
私はアジサイたちにそう頼んで帰路についた。
おすすめ度 ★★★
(2.6)
アジサイは約1,500株、量的にはそう多い方ではありません。
が、背景がいろいろあって様々な場面を楽しめます。
そして、のどかで空気が美味しい。心癒される場所です。

円満院のアジサイをご案内


バス停「小畑」からすぐ

もう円満院です

アジサイ道路を振り返る

あたり一面アジサイです

駐車場から少し坂を上る

古い本堂でしょうか

釣鐘堂、眺めは良い

釣鐘堂をアジサイが包む

この上に古い神社がある

石段の両側にアジサイ

本坊の前にもアジサイ

仁王門が下に見える

堂々とした風格の仁王門

仁王門は一番下だ

左右の仁王様

山あじさい「紅」が美しい

アジサイが咲く円満院の風景です