春日大社・万葉植物園の藤

奈良、春日大社の側にある萬葉植物園へ藤の花を観に訪れた。
駐車場は春日大社の駐車場へ入れた。
駐車料金は何と1,000円もしたので車の中で家族の中から小さいブーイングがでた。

雨が音を立てて傘を打ち付ける。少し離れると景色が雨でけぶっている。
霧というのかモヤと云った方がよいのか？

えらい時に来たものだ。ザーッと見て帰ろう。そんな気分だった。
しかしモヤの中にもかかわらず萬葉植物園は予想に反して素晴らしい藤の世界を見せてくれたのだ。
予想だにしなかった藤の世界が次々とパラパラ漫画のように変わって行くのだ。
20種類200本の藤がただ並んでいるだけではない。
様々な舞台が用意されその場その場で息を飲む。
藤の魅力を余すところなく舞台ごとにで表現されている。

藤の花よ、あなたはいったい何者なのですか？
本当にこの世に咲く花なのでしょうか？
思わず語りかけてしまう。
あなたの見た通りの花です。
私たちはこのまま真直ぐあなたの心に入いりましょう。
そしていつでも呼び出してください。
あなたの心を少しは美しく出来るでしょう。

天候は我に味方しなくても立派に藤は味方になってくれたのだ。
いやいや、これこそが我が運命、天もこの姿を我らに見せたかったのかも知れない。
雨の降りしきる中、不思議な気持ちになって霧に包まれた萬葉植物園を後にした。
1,000円の駐車料金と一人500円の入園料は決して高くはないのかも知れない？

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