鳥羽水環境保全センターの藤

鳥羽水環境保全センターは京都南インターチェンジからすぐの
所にあるのだが一般的にはあまり知られていない.
期間限定で年に一度だけ、藤の花が咲く時期に4〜5日間ほどの限定公開だからだろう。
丁度その時期うまいこと休みが取れたので、是非にと訪れた。

広い広い保全センターの中の一角に120ｍの藤棚があり
約10種類の藤が見事な花を咲かせる。

雨の降る中にもかかわらず多くの人が訪れていた。
どこで知ったのか？何と海外からの人も訪れていた。

水環境保全センター内の駐車場からはさらにシャトルバスに乗せられ
藤棚のあるところまで運ばれたのには驚きだ。

いったいどれだけ広いねん？
バスも入場料もすべて無料なのでも文句をいう筋合いではないが・・・
型破りな藤まつりツアーに来たような気分である。

予想以上の見事な藤が施設の一角を彩っているではないか。
周りの無機質なセンターの施設とは対照的に紫の美しい藤棚が続く。
藤棚は所々に変化を与えられ、歩く人を藤の魅惑の虜としてしまう。
まるで異次元の世界に入ったかのようである。

雨の中、藤のトンネルを傘を差しての行列が続く。
晴れた日の藤も美しいだろうが、しっぽりと濡れた藤もなかなか味がある。
傘と人の行列が無ければ藤棚の下は別世界だ。
紫がわが身を包み込み高貴な場所に身を置いているかのようだ。
心を洗う洗心機の中で過去の心の垢をすべて紫のシャワーが洗い流してくれるようだ。
そしてこの身を崇高な別世界へと導いてくれるのかも知れない。

清らかな心で鳥羽水環境保全センターを後にした。
ありがとう、鳥羽水環境保全センターの藤
ありがとう　鳥羽水環境保全センターの皆様。
これからもこの素晴らしい藤を守って行ってください。

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