才の神の藤

才の神の藤は樹齢2,000年とも推定されている自生の「ヤマフジ」である。
京都府の天然記念物にも指定され、その姿は見る者を圧倒します。
同じく樹齢が2,000年以上と言われるけやきの木にからまるようにして枝を伸ばし
その広さは約30m四方に広がっています。
花の房は30cmから40cmとそれほど長くはありませんし、
「ノダフジ」ほどの華麗さもありません。
しかし、ここの藤の花房の量と広がりには感銘をうけます。
そして2,000年と言う時の流れを考えると大自然の凄さ、素晴らしさを
私たち人間は大切にしていかなければならないことを改めて痛感するのです。
樹齢2,000年の藤の根元の幹は複雑に絡みなんとも芸術的な味を醸し出しています。
そしてその巨大な藤の枝を支える藤棚はもはや木ではなく鉄筋で作られています。
見事に咲き誇った藤棚の下に入れば藤のあまい香りとともに暖かい
自然のふところに飛び込んだ気持ちにさせられます。
人間のちっぽけな悩みなんぞ一編に吹き飛ばしてくれるように感じます。
その時、この藤との歴史的な出会いに感謝せずにはいられないでしょう。
尚、近くには才の神の藤の子孫の藤棚もあります。
また周辺の個人のお宅の庭にも立派な藤棚があり驚かされます。
「藤の里」として地域ぐるみで藤を愛し大切に育てているのがよく分ります。
おすすめ度 ★★★
(2.8)
2,000年の歴史を持つという巨大な藤の木は一見の価値あり。
複雑に絡む根元の幹やその花の量と広がる美しさは
見る人を癒し励ましてくれるでしょう。
静かな山間にあるため車で行かれるほうが良いでしょう。

同じ位置から藤の大きさを見ました

もう少し近づいて藤の広がりを見ました

周囲のいろんな位置から藤を見ました

香り溢れる藤棚の下へ入って見ました

悠久の歴史を刻む根元の幹を見ました