綾部花しょうぶ園の花菖蒲

綾部花しょうぶ園はJR綾部駅からは北西、直線距離にして6km位の所に位置する
山あいの田園地帯に広がる花菖蒲園である。
カーナビを頼りに少し探し回った。
田園風景の中に綾部花しょうぶ園のノボリを見つけやっとたどり着いた。

ごく普通ののどかな田園風景である。
田んぼは緑を増し山々が優しくあたりを包む。これが日本の故郷だ。
そんな普通の日本の故郷の一角が花菖蒲園となっている。
突然変異のようにそこだけが異彩を放っているのだ。
白、ピンク、紫、見事な花菖蒲が咲いている。

だが違和感は無い。むしろ優雅な花々はのどかな田園風景にマッチして
優しさがにじみ出てくるようである。
40m四方ほどの広さだが密度の濃い花菖蒲はとても美しい。
200種約3,000株の花菖蒲がみごとに咲き誇っているのだ。

農作業の合間に御夫婦が力を合わせ約25年間もやってこられた花菖蒲園である。
我々は当たり前のようにあちらこちらと見に回っているが陰では大変な努力が必要なのだ。
特に花菖蒲は手間がかかると聞く。
それを無償で毎年公開しておられるのだ。

しかし、もうご高齢になりつつあり続けられなくなった。
今年（2018年）限りで幕を閉じるという。
今まで多くの人々が花々を楽しむことが出来たのもご夫妻の情熱の賜物である。

少し残念で寂しい気がするが誰しも年には勝てない。
心からありがとうございましたと申し上げたい。

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