霊鑑寺の紅葉

霊鑑寺は谷の御所とも云われ、代々皇女が入寺されたお寺である。
池泉観賞式庭園となっているが訪問時は池に水はなく、
代わりにモミジの葉が赤く積もっていた。

斜面を利用して庭石、灯篭等立体的に配置されている。
その頭上には枝を大きく広げたモミジが赤く染まっている。
上の方に上がると大きなモミジがお堂を覆いかぶっさっている。
屋根の上も散ったモミジが赤く染めている。

山裾のお寺らしく心が和む。いかにも故郷のお寺といった雰囲気である。
緑深い苔が一面を覆いその周りをサザンカが咲いている。
霊鑑寺はサザンカや椿の多いお寺だ。
案内されていた方に尋ねた。
「椿の公開はいつですか?」
「3月から4月頃です。また観に来てください。」

奥の方に進むと大きなモミジの木が天を衝いて頭上を赤く染めている。
樹齢350年のカエデが数本、ダイナミックな紅葉だ。

モミジとカエデは葉の形や紅葉の色合いなどで区別するらしいが
モミジとカエデを区別しているのは日本人だけらしい。
紅葉ファンとしては木の種類にこだわりはないので美しい紅葉が見られれば良いと思う。

光が差し込むところでは紅葉が赤く輝いて本当に美しい。
何時までも天を仰いでいたい気分になる。

味わいのある紅葉を見せてもらった。
おすすめ度
(2.5)
霊鑑寺は広いお寺ではありません。紅葉も決して多いわけではありません。
それでも特徴的な紅葉を観に寄ってみるだけの価値はあるでしょう。

霊鑑寺の紅葉をどうぞ