根来寺のさくら

根来寺は和歌山市から紀ノ川に沿って東へ約15kmほど東に位置する。
桜の名所としては根来寺は和歌山県で最も知られ、和歌山のみならず
大阪方面からの花見客で桜の開花中は大変な混雑ぶりだ。

周辺の山裾は多くの桜が咲き、一面は花咲山となっているのが桜の里といわれている所以だろう。
門前町の通りも桜のトンネルとなって周辺を見事に桜一色に染め上げている。
根来寺境内だけで約3,000本、根来寺境内とその周辺を含めると桜の数は何と約7,000本に達するという。
駐車場に車を止めるともう辺りは桜が取囲むように咲き誇っている。
側にはもみじ谷公園という看板が立てられている。
横は小さな川が流れており、その川の規模からすると谷間が結構深いのが印象的である。
谷間の両側からは桜が谷を覆うように咲いているのがなんとも見事である。
谷の向こう側の道路が本来の参道だろう。多くの屋台で賑っている。

根来寺としての見所は国宝の大塔だろう。高さが40mあり日本最大の木造多宝塔だとされている美しい塔だ。
桜の見所としてはやはりもみじ谷公園だ、一番美しい。
谷間に桜の咲く景色は小さいながらも絶景と言えるかも知れない。
その公園周辺の広場には多くの花見客が宴会を楽しんでいる。

しかし、絵になる桜は本坊からはかなり離れた所に立つ大門周辺の桜だろう。
大門の側に立ち大門を、そして仁王さんを着飾るように立つ桜はことのほか威厳を感じる。
そのように見えるのはその荘厳な大門の雰囲気からだろう。
そして私が特に好きな桜の景色はその大門の下をくぐるようにして眺める桜の景色である。
おすすめ度 ★★★★(4.1) 和歌山の桜の名所として名高い根来寺はさすがに見所いっぱいである。
変化に富んだ色々な桜の景色を是非楽しんでもらいたい。
日本のさくらの名所100選にも選ばれている。

根来寺のさくらをどうぞ


根来寺前の道路は花見客で渋滞

付近の山裾も桜が満開だ

根来寺の大門と桜は芸術美

もみじ谷公園、春はさくらの見所

駐車場から見るもみじ谷公園

大谷川を両岸の桜がおおう

駐車場から真直ぐ進むと石段が

石段を上がれば伝法堂

桜の下で宴会をする人々

桜越しに見る国宝・大塔の屋根

蓮華院をおおう桜

律乗院への参道は桜のトンネル