高見の郷のしだれ桜

奈良県から三重県に入る166号線、昔、志摩まで所要でよく通った道だ。
久しぶりにこの道を利用した。

高見トンネルの少し手前で「千本のしだれ桜・高見の郷」という看板やノボリが目に入った。
エッ!高見の?・・・サクラ?
こんな所に桜の名所なんかなかったよな?
何かの間違いでは?

一旦は通り過ぎたが、無性に気になる。
車をUターンさせて駐車場に車を入れた。

料金は1人1,000円也、バス代を含めても高いなあ・・・。
駐車場からはバスに乗るという。なにか不思議な世界へ入って行きそうだ。

バスはやがて山を登り始めた。恐ろしい坂である。
運転手さんは安全運転を強調しておられたが、一つ間違えばお陀仏である。
他の乗客もキャーキャー言って笑っている。
こうなったらもう笑うしかないのだ。
長い人生でこれだけ凄い急坂、細い道、それもバスで、初めての経験だ。

はたして天国へ行くのか?地獄へ行くのか?
やっとの思いで到着した。運転手に皆お礼を言ってバスを降りた。

今度は悲鳴だ!
天国なのか?地獄なのか?

・・・皆、感激の悲鳴をあげていたのだ。
うわー・・・キレイ・・・。
山のある一面がピンクに輝いている。
狐につままれたのか?夢の中なのだろうか?
全く想像だにしなかった異次元の世界が目の前に忽然と現れた。

ここは天女の世界なのでは?天女はどこに?
天空の城はどこ?

少しずつ自分に戻ってきた。
確かに桜だ、枝垂れ桜だ。こんな山の上でなんと凄い量なのか・・・。
ピンクの桜に包まれ無我の境地でフワフワと歩いた。

帰り際、係の人に聞いた。
それによると、阪神大震災の時、多くの木が倒れた為、皆で植林を話し合ったそうだ。
その時誰かの発案で桜を植えることになった。
そして数年前から公開し、去年からシャトルバスも運行を始めたという。
とにもかくにも美しすぎる。不思議すぎる。
こんな世界を作ってくれた地元のおじさん、おばさんたちに感謝したい。
ありがとう。

おすすめ度 ★★★★
(3.6)
山奥の山の上に広がる天空の桜です。
ピンクに染まる不思議なさくらの山は他では見当たりません
興味ある人はぜひ見に行ってください。
尚枝垂れ桜は日が経つにつれ色がくすんで来るそうです。早目がお薦めです。

高見の郷のしだれ桜をご案内しましょう


しだれ桜の看板が・・・

よし、見てみよう

シャトルバスに乗り込む

バスで山の急坂を登る

運転手さん頼むで

あと少しでゴールだ

やれやれやっと着いた

一面ピンクに染まっている

ピンクに輝く下を見渡す

凄い!皆感動で立ち止まる

感激の一瞬を撮る人も

ぼちぼちと下へ降りようか

間違いなく枝垂れ桜だ

テレビ局も取材に来ていた

下の方に駐車場が見える

急斜面にも枝垂桜が・・・

ピンクのシャワーだ

お弁当を広げる人達

軽食堂もあります

赤い傘が目立ちます

高見の郷のしだれ桜をご覧ください



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